《MUMEI》 神楽の答え白い花が咲き乱れる丘───そよ風に揺れる小さな花々の名は、シャイリィという。 「──なぁ、どないやった?」 そのシャイリィと対話していた神楽にアルミンが囁くと、彼女はゆっくりと立ち上がって答えた。 「大丈夫。すごく、元気そう」 その返事に安心して、アルミンは花畑の中をグルグルと飛び回っていたのだが、ふと会話が聞こえたのに気付いて神楽の肩をつつく。 「‥なぁ、あの2人、あんなトコに座って何を話しとんねやろ」 すると神楽は、口にひとさし指を当てて示した。 アルミンは大きく頷いて、 「ほしたら、ウチらは離れとこか」 神楽と共に、ルカたちに気付かれぬよう、そっと木の陰に隠れる。 エルフェは暫く黙っていたのだが、ルカの腕からスルリと抜け出すと、彼女の肩におぶさるようにして掴まった。 前へ |次へ |
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