《MUMEI》 逃走弾が放たれる直前、狼は太い枝の上に飛び上がっていたのだ。 「ち‥なかなか素早い奴だな‥」 「ああ。まだ子どものくせに、よくもまあ知恵が働くもんだぜ、全く──」 「だが、こっちもそう簡単に逃がす訳にはいかないんでね‥」 再び銃の矛先が、狼に向けられる。 ──チャ‥。 「覚悟しな」 ──ダンッ! 狙いは外れていなかった。 だが。 「!?っ」 「どこ行きやがった!?」 その狼は、忽然と姿を眩ました。 〔‥あばよ〕 枝から枝へ飛び移り颯爽と逃げ切ると、 〔──────‥‥〕 前へ |次へ |
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