《MUMEI》
信用出来ない
その言葉を受けて、狼は鼻で笑った。

〔信用出来るかよ、人間なんて〕

「何で、そう思うの?」

〔オレに聞くな。第一お前みたいな‥〕

再び狼は呻き出す。

「本当に、このまま君を放っておいていいの?」

〔いいからとっとと失せ‥!?〕

少女は包帯のような物を取り出すと、傷付いた脚に巻き始めた。

〔!ッ放しやがれコノヤロっ噛まれてーのか〕

「ジッとして。動かないでったら」

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