《MUMEI》 変なヤツ少し怯えたようなキバの表情を見て、ハルがニッコリと笑いかけた。 「大丈夫、大丈夫!そだ、お腹空いてない?着いたら何かあげるからね」 (‥‥変なヤツ‥) 尽きないお喋りにうんざりしつつも、キバは何故か、この少女に惹かれていた。 (コイツ‥‥‥) 「──ほらキバ。着いたよ」 〔‥‥つーか‥オレ‥何でこんな‥〕 「キバ?」 〔!!?〕 「どうかした??」 〔‥何もねーよ〕 と、キバはわざとぶっきらぼうに答えた。 前へ |次へ |
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