《MUMEI》
不機嫌
「ごめん、気悪くした?‥あ、そうだ。さっきのケガ、まだちゃんと手当てしてないからさ、食べ終わったら、もっかい見せてね」

〔別にいい。第一、そんなに大したケガじゃねーよ〕

「あっ、まだ動かしちゃダメだってば。ほんとに歩けなくなっちゃうよ?」

〔‥‥‥‥‥ちっ。分かったよ‥〕

───数分後。

「どれどれ‥?あ、血は止まったね。弾がほんとに当たってたら大変だったけど‥これならすぐに治るよ」

〔‥そりゃどーも〕

キバはフラフラと立ち上がると、そそくさと出て行こうとする。

「待ってキバ。今日は家にいたら?お母さん達は明日の昼まで仕事で帰って来ないから。ね?」

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