《MUMEI》
ミーティング
一番疑問に思ったことを問う。


すると意外な返事が返ってきた。


「凪谷のせいだろ。」


「は?」


皆怖い顔をして、こちらを見ている。


「どういうことや?」


一希も、訳が分からないといった風に、眉間にしわをよせている。


「凪谷が振るわなかったから、俺達は動けなかったんだよ。」


そう言った奴は、同意を求めるかのように、周囲を見渡す。


それにほとんどの奴等は頷き、同意した。


「え……?」


“俺のせい”


なのか?


俺の右隣りに座っていた一希が、いきなり抱えていたボールをたたき付け、立ち上がった。


「ふっざけんなよ!!」


その目は、何処か血走っているようにも見えた。


「何を言い出すかと思えば、大層なことを言ってくれるじゃねぇか。」


不適に笑い、奴等を睨み付ける。


奴等も負けじと睨み返していた。


「結局は全て、賢史に任せていたんだろ?


賢史がいれば大丈夫って、安心していたんだろ?」

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