《MUMEI》 ◆‥毎回送ってやる度に思うけど‥‥‥何でコイツはこんな辺鄙なとこに住んでんだか‥。 ‥しかも‥‥‥夕方とか気味悪ぃし‥。 よく毎日独りで帰ってたもんだな‥。 「ぁ──ちょっと待って」 「ん‥‥‥何だよ」 「おーいっ♪」 「‥?」 何だよ‥ 何か出て来んのか‥? 「‥!?」 「最近こっちで遊んでるニャンコなんだよ♪ ──ほらっ、海に似てるでしょっ?」 「‥猫なら何でもいーのかよ‥」 「似てると思うけどなぁ──」 「‥道草ばっかしてねーで行くぞ、ほら」 「はぁ〜い」 前へ |次へ |
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