《MUMEI》

海っていっつも送ってくれるんだよね──。





独りでも大丈夫なんだけどなぁ‥?





ずっと毎日独りで帰ってたし──慣れちゃったっていうか。





「ぁ──ちょっと待って」

「ん‥‥‥何だよ」

「おーいっ♪」

「‥?」





海、ポカンとしてる。





「‥!?」

「最近こっちで遊んでるニャンコなんだよ♪ ──ほらっ、海に似てるでしょっ?」

「‥猫なら何でもいーのかよ‥」

「似てると思うけどなぁ──」

「‥道草ばっかしてねーで行くぞ、ほら」

「はぁ〜い」

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