《MUMEI》

ギロリと義仲を睨むと、彼は悪びれず、ホントのことだも〜ん、とふざけた。


「あんまりオンナが太ってると、オトコが苦労するからな〜、いろいろと」


わざとらしく、ため息をつく。わたしは睨みながら尋ねた。


「いろいろってなによ?」


わたしの質問に義仲は、だってさ〜と答えた。


「考えてみてよ。オンナが重いとさ、ベッドに運ぶのもひと苦労でしょ。そのあとすぐに、激しい運動すんだよ?最中でも寝ちゃうね、絶対」


「一体なんの話だ!!」


明け透けなことを言う義仲に、わたしは本気で怒る。義仲はいつものように、照れんなよ、と大笑いした。

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