《MUMEI》 「ぁ──来た来たっ」 飛行場の入口で、ミドリが待っていてくれていた。 「結構早かったじゃん♪」 「少々近道を、ね」 「近道っ? ぇ、どこ‥?」 「それは秘密だ」 「え〜っ? 教えてくれたっていいじゃんケチ〜」 「君は近道をする必要は無いだろう‥?」 「でも気になるじゃんっ」 「──ぁっ、そろそろ行かないと乗り遅れちゃうっ」 「ぅわっヤバ‥!!」 「全く君は‥」 「あたしのせいっ‥?」 「君の話に付き合っていると時間の感覚が‥」 「ほらほらっ、ほんとに乗り遅れちゃうよ?」 「‥ぁぁ、分かっている」 前へ |次へ |
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