《MUMEI》

「はーっ帰って来た〜」

「僕達にしてみたら、上京して来た、という感じになるけれどね」

「うん、確かに元々の故郷はあっちだもんね──」

「何はともあれ──無事に桜が見つかって良かった」

「──アゲハ君」

「ん‥」

「ミドリ」

「?」

「ほんとに──ありがとう」

「いいっていいって♪」

「こちらこそ」

「──ぁ〜ぁ、明日から学校かぁ」

「そうだな」

「ぁ〜やだめんどい〜」

「フ‥元巫女なのにな」

「昔は昔。今は今だよ。ていうかその頃科学とかなかったし」

「解れば結構楽しいものだぞ」

「〜〜〜‥菜畑は頭いいからそんな事言えるんだよ〜」

「さぁ、帰ろうか──」

「うん」




 たった二日の小さな旅。 色んな事があった。 嬉しい事が、沢山あった。楽しい事も、沢山あった。──二人のお陰。




 ありがとう──。

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