《MUMEI》
八章 シアワセナトキ
 京都に行って来てから、私達は少し──変わったような気がする。





 何がどう変わったのか、はっきりとは分からない。 でも──何かが変わった、そんな気がする。




「──サクヤ」

「っ‥?」

「少しいいか」

「うん──」




 頷いて、席を立つ。




 アゲハ君に付いて行くと、そこは屋上だった。




「良かったら今週末辺り──どうだろう」

「ぇ」

「ぁ‥すまない、急ぐ事も無いんだろうが‥昔出来なかった分──少し焦ってしまっているのかも知れない──」

「ふふっ、どこ行こうか」

「予定──大丈夫なのか」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫