《MUMEI》

「ぁぁ──その代わりに──」

「‥?」

「うづきと黄羽があの桜の下で睦まじげにしている夢を時々見る」

「ぁ‥‥‥」




 同じだ──。





 私も‥同じ夢を見るようになった。




 それが、凄く幸せそうな感じで──。




「──ここを抜けるとすぐだ」

「ぇ‥ここ‥?」




 抜け道にしては、かなり狭い。 それに──‥。




「おいで。責任なら僕が持つ」

「───────」




 私は、言われるがままその道に入った。 ‥かなり、ドキドキしていた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫