《MUMEI》
decision
午後。
赤城北高校部室。


「…」


「…」


「…」


「…」


「…」


「…」


「…」


「…」


静かだった。


対象的に雨音は本当にうるさく聞こえた。


隣の部室から聞こえる笑い声が、


うっとおしく思えた。


ガン!!!


峰田が壁を殴る。


「うっせ〜んだよ静かにしろ!!」


「…やめろよ。」


「うるせ〜よ!!」


「峰田…。
少し落ち着け…。」


頭を抱え込み座る峰田。


「何でだよ…
昨日あんなに…」


その言葉に反応し、


数人が泣き出す。


「…何してんだろ〜な。」


「…え?」


「クロさん…」


「…」


「…クロさん辞めね〜よな?」


「…知るか。」


「…」


「…」


再び部室に沈黙が流れた。


そんな中、


「…なぁ?」


沖が口を開く。

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