《MUMEI》
18時間後のこと
「先輩……、先輩。」


「安西。」

目覚めたら辺りは暗く、固い床で背中を痛めた。


「良かった、起きて。」

安西に両手で抱きしめられた。
よく目を凝らすと、涙を浮かべているようだ。


「安西?」


「静かに……俺達、捕まったんです。」

誰に?……と聞く前に扉が開く。

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