《MUMEI》

 ──朝。




「お早う」

「──アゲハ君っ‥」

「驚いたか‥?」

「ごめんっ、ほんとに‥大丈夫?」

「ぁぁ、この通り」




 本当に、元気になったみたい。




「菜畑菜畑っ、何かこの前さ──花園行ったんだって?」

「ぁぁ‥よく知っているな。サクヤから──」

「ううん?」

「‥聞いた訳じゃ無い‥のか」

「時々見るんだ〜、予知夢ってやつ」

「予知夢‥?」

「たま〜になんだけどね♪」

「‥成程‥な。というかそれは予知夢というのか‥?」

「うん、たぶん♪」

「たぶんなのか‥‥‥」

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