《MUMEI》 ‥硬直する桜。 妖月は、ぴょんっ、とひとつ跳ねると桜の目の前に着地した。 「何だか狐叉がいきなり須泱に内裏に行くよう伝えろと言ってな? 何故百鬼夜行でもないのに陰陽師を──」 「‥‥‥妖月」 「ん?」 「内裏の者達には言わんと──約束してくれるか」 「勿論なのだっ」 にっこりとして、妖月が答えた。 すると桜は。 「では言うが──‥」 「うむっ」 「私は──紫苑ではない」 前へ |次へ |
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