《MUMEI》

 委員会が終わったのは、5時過ぎだった。





 もう、みんな帰ってしまっているだろう──そう思って、廊下を歩いていたら。





「‥?」





 誰か‥いる。





「‥あの──」





 声を‥かけたら。





「‥!!」





 びっくりして、その人が振り向いた。





「‥もう終わったのか」

「──ずっと‥待っててくれたの‥?」

「待っていた‥というか、必然的に──」

「ありがとう」

「──んん"っ‥、行こうか」

「うん」

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