《MUMEI》 「ほ‥本当に忘れちゃったの?」 「目的を忘れてどうする‥」 「ぅ‥面目ないのだ」 妖月がうなだれる。 「ううむ‥‥‥何の用だっただろう‥?」 「狐叉は──」 「?」 「彼女が気付いたのか」 「うむ‥みたいなのだ」 「それで須泱をここに──」 「──おおっ」 いきなり妖月が声を上げたものだから‥二人共びくりとした。 「ぃ‥いきなり大声を出すな馬鹿者‥驚くではないかっ‥」 前へ |次へ |
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