《MUMEI》

「───────」




 ‥夜、なかなか寝付けないでいたら。




「‥‥‥?」




 音が、した。




 もう、11時。




 誰だろう‥‥‥。





「‥‥‥‥‥‥‥」




 窓を開けて、下を見る。




「ぁ‥‥‥」




 誰かいる‥。




「アゲハ‥君‥?」





 降りて来い、って事かな‥。




「ちょっと待ってね──」




 私はすぐに、下に降りて玄関に向かった。





 来ていたのは、やっぱりアゲハ君で──私を、散歩に誘ってきた。

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