《MUMEI》
九章 ホシゾラノシタ
「アゲハ君も眠れなかったの?」

「ぁぁ‥‥‥だから少し歩いてみようかと。そうしたら‥君の家の側まで来たから」

「───────」

「?」

「起きてる、って──どうして分かったの?」

「勘だ」

「ぇ‥」




 凄い‥‥‥。




「何となく──ではあるけれど」

「それでも凄いよ──」

「‥‥‥‥‥‥‥」

「ぁ‥ごめん」

「慣れていなくてな、あまり──」

「褒められる事?」

「ぁぁ‥」

「えっと‥‥‥」




 言葉が、続かない。

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