《MUMEI》

「ぁ──そうだよね」




「とはいえお前の体だから──あまり無茶は出来んがな?」




「ごめんね? 丈夫じゃなくて──」




「何を言う、私は満足しているぞ? やはり男子の体の方が──‥」




「桜っ‥?」




「ぃゃ、何でも‥」




 と答えつつ、桜は動揺していた。




(‥何だ‥今のは‥)




「桜‥もしかして具合悪いんじゃ‥」




「なっ、何を勘違いしておるのだっ? 私は断じて──というかほら、こんなにぴんぴんしておるぞっ?」




「桜──‥」

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