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《MUMEI》 雨が降る どしゃぶりの雨が降る コンクリートの冷たい地面に ただただ、雨粒と人々の悲しみだけがたまっていく 私は走る 雨の中を 降りしきる雨の中を 真っすぐ そのまま真っすぐ 水溜まりに足を突っ込んだ くつが濡れる 服が濡れる 髪が濡れる 心が濡れる 傘なんかささない 必要ない あまやどりはしない 止まりたくない 今立ち止まったら この雨に負けてしまう気がするから 止まりはしない 走る ただひたすらに… この先に何があるかなんて知らない、わからない。 でも、 あの虹に向かって まばゆい晴れ間に向かって 走るんだ 誰も助けてなんかくれないみんな必死なんだ だから 自分で その足で 走り続けろ 雨が雷を呼ぶ その轟きは 地を揺らし、 その閃光は 辺りを我がもの面で照らしだし 私たちをもてあそぶ 逃げるな 負けるな 止まるな そして立ち向かえ 雨と雷は嵐となる 嵐は私を、 私たちを襲う 『現実』という名の冷たい雨が 『絶望』という名の恐ろしい雷鳴が すべての人に… この空の下に生きるすべてのもの達に 前へ |
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