《MUMEI》

「それでね、その子だと思うこの写真送っといたから、合ってたらはるかがもうすぐ来ると思う」
「はるかって、え…はるちゃんの事?」

俺がみんなに色々イジられている間、そんな事を全部してくれて。

何だか俺が探さなくても、みんなの協力で捜し当ててもらっちゃっていた。

= = = = = = = = = = = = = = = = = = = =

「何だ、どうしたんだよ」
「見つかったとか、かなたから連絡があって…文面変だったけど」

女子校の方に走っていくはるかの後を追いながら、奴が見ていた携帯のメールを渡されて見てみたら、そこには普段かなたが使わないような”漢字”が使われたメールが入っていた。

「…かなたからじゃねぇけど、見つかったって書いてあるな、写真付きで」

その画像を見てみると、授業中なのか机に座った女の子の画像があった。

「この子か…可愛いじゃん♪」
「///」

ミニスカートから伸びた足は大福みてぇで、頬っぺたもお餅みてぇだった。

別に太ってるって言うか、いい具合にぽっちゃりしていて…ふーん、コイツこういう子がタイプだったんだ。

髪もちょっと毛先だけ巻き毛で、かなたに似てるっつーか…かなたに前に見せてもらったかなたの母親を”かなり”…いや”だいぶ”大人しくさせたようなカンジの子だった。

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