《MUMEI》 桜が、それを開くと。 「‥‥‥‥‥‥‥」 調った筆文字が、書き連ねられていた。 (この字は‥‥‥妖月か) 「何て書いてあるの?」 紫苑が、耳打ちする。 「良く分からん‥。只──」 「?」 「また遊びに来るらしい」 「じゃあ──また一緒に蹴毬出来るね」 嬉しそうに、笑う。 「須泱はあれから来ないけど──」 「彼は忙しいからな、あまりこちらへは──」 「ぁ‥そうだよね──」 「にしてもお前──」 「ん‥?」 「本当に女子のようだな」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |