《MUMEI》

「ぇっ‥?」



「ぃゃ──前々から思っていたのだがな? やはりお前は女子っぽいな、と」




「そう‥?」




「うむ‥。何故か私達は真逆なような気がするしな」




「うん──」




「もし‥元々私達が真逆に生まれていたらどうなっていただろうな──」





「僕が女子で‥桜が男子だったら‥?」




「ぁぁ。そうだったら──良かったのかも知れないな、と‥」




「でも僕──男子で良かったって思う時あるな──」




「‥?」




「女子もいいけど──やっぱり男子もいいな、って」

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