《MUMEI》

 狐叉は薬を飲み──落ち着いたようだった。




「──狐叉──」

「ん‥」

「隣りに座ってもいいか‥?」

「ぁぁ」




 狐叉が頷くと‥妖月は傍らに座り彼女に凭れる。




「───────」




 そのまま‥寝息を立て始めた。




「妖月──寝ちゃった‥?」




「その‥ようだな‥」




「──ねぇ──妖月?」




「放っておいてやれ」




「ぁ‥うん、そうだね」

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