貴方の中の小悪魔
を知る神秘の占い

《MUMEI》
「猫」
夜の森は巨大な生き物の様だ。
木々を揺らす風はまるで獣の吼咬
頬の濡らす雨露は涎のように垂れ下がってくる。
そんな真っ暗闇の「腹」の中を疾走する者がいた
闇に光る「眼」
微かな月明かりが姿を照らした。
…猫である、いや、猫と呼べるであろうか。

2本の足で立ち、まるで旅人のように獣皮でこさえたマントを纏っている、これでは人間である。

「猫」は走りだした。
雨を弾き、一陣の突風の如き速さで。
…森から追い出されるように

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