《MUMEI》

「──よしっ!」




「ゎっ‥何‥!?」




「私も行って来るのだっ」




「ぇ、妖‥‥‥」




 紫苑が全てを言い終わらない内に、妖月が飛び出して行く。




「‥‥‥‥‥‥‥」




 桜も、紫苑も、狐叉も。




 ただ、唖然とするばかりだ。




「‥何とも言えんな‥‥‥」




長々と溜め息をつく七尾。




「‥?」




 桜が、狐叉が先程よりも生き生きして見える事に気付いた。




(──良かった)




 これで妖月も安心だ、と思う。




(さて‥妖月は本当に行ってしまったが‥)

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