《MUMEI》

 着いたのは‥‥‥屋上。




 そこに‥‥‥いた。




「アゲハ君っ」

「───────」

「‥大‥丈夫‥?」

「ぁぁ」

「ごめん‥ね‥」

「君が謝る事じゃ無い──これは僕の責任だ。僕の気持ちが‥彼女にきちんと伝わっていなかった。僕が君を想っていた事が‥」

「アゲハ君のせいじゃないよ」

「そうですよ──。元より、誰が原因かは重要じゃありません。この問題を解決する事を優先させないと」

「‥石井はどうした」

「携帯を返してもらいに‥」

「──‥いかにも彼女がやりそうな事だな。‥行こう」

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