|
《MUMEI》 「雪野さん‥？」 「ずーっと貴女の事羨ましいって思ってたわ──私が貴女ならどんなにいいだろう、って。黄羽が貴族でさえなければ──間違なく貴女達は結ばれてたに違いない──現に今、付き合ってるんだものね」 「‥あの‥」 ‥何か言わなきゃ。 でも‥何を‥？ 「キッパリ言われてスッキリしたわ──。一体何年モヤモヤ溜め込んでたのかしら。『好きで一緒にいる訳では無い』──そんな事ばっかり言われて」 「雪野さん、アゲハ君に‥ちゃんと‥」 「そんな事言ってると損するわよ？」 「‥ぇ‥」 「もう取られたくないんでしょ。──ならお節介はやめといた方がいいんじゃない？」 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |