《MUMEI》

「──篠河」

「はいっ、何か‥」

「‥解いたの‥?」

「ぇ」





‥ぁ‥。





「ぁ‥ぃゃっ、花禀様がして下さった三つ編みが気に入らなかったという訳では決してなくっ‥」

「‥‥‥‥‥‥‥」

「やはり、きちんと整えておかないと失礼かと思いましてっ‥」

「‥ふぅん‥私の三つ編みがきちんとしてなかったって言いたいの‥?」

「違いますっ‥!!」





まずい‥‥‥花禀様は完璧に誤解をッ‥。





「‥いいわよ、もうしてあげないから」

「かっ‥花禀様ぁぁ‥!」





誤解です花禀様っ‥僕は‥僕はッ‥。

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