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《MUMEI》 「そうだ‥お二方‥体調等はお変わりないか」 「ぁぁ」 「大丈夫だよ」 二人が答えると、須泱は安堵の色を浮かべた。 「では、私はこれで」 「須泱」 「如何なされた‥？」 「ぃゃ──すまん、何でもない」 「‥？」 以前にも似たような事があった‥と須泱は思う。 （何か仰りたいようだが‥‥‥） 無理に訊き出す訳にもいかない。 だが‥気になる。 「姫様」 「ん‥」 「何か──」 「‥‥‥‥‥‥‥」 桜は、答えなかった。 前へ |次へ |
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