《MUMEI》
委員会の事
(疲れた…)


毎年、衣装合わせは精神的にかなり疲れる。


あの後


狼の衣装を試着した後、俺はおばあさんの衣装を


女装をした。


(坂井も妙なとここだわるし…)


俺が着るのは『おばあさんが若い頃着ていたお気に入りの一着』で


エイミーの衣装に負けない可愛らしい衣装だった。


最終的に、俺・『三狼』は声ではなく、その可愛らしい衣装が似合っているのがおかしいと、エイミー・『赤ずきん』に指摘され


正体が、バレるのだ。


「田中君、ちょっと」

「…何ですか?」


(もう帰りたいんだけど)


俺は疲労感を漂わせながら、一人残り、洋子先生に従い、部室から司書室に移動した。


「今年も図書委員やる?」

「…正直、迷ってます」


図書委員の仕事は好きだが、演劇部部長という立場の俺は、各部の部長達が集まる会議に参加したりしなければならなかったりして、意外と仕事があった。


「一年・二年とやってると、三年で委員長になる確率も高いしね」

「それは勘弁して下さい」

「そこで提案があるんだけど」

「?」


洋子先生の笑顔が気になりつつ、俺は提案を聞き、翌日行動を起こした。

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