《MUMEI》

‥何だか‥‥‥予想外の事が起きているような気が‥。





「‥あの‥‥‥花禀様‥」

「‥やっぱり寝心地悪いわね‥ビスケットの上に寝てるみたい」

「ぇ‥」





ビスケット‥ですか‥。





「──私のベッドはマシュマロみたいにフワフワなのに」

「‥‥‥‥‥‥‥」





ど‥どう返事をすればいいんだ‥?





「森下が戻って来てくれて助かったわ──。あんた独りじゃ危なっかしくて見てらんないもの」

「‥ぅ‥‥‥」





‥やはり僕は‥。





「‥お休み」

「はいっ‥お休みなさいませ‥花禀様‥」

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