《MUMEI》
Present From You.
翌日。
水曜。










「マジなのか?」


「…マジだよ。」


「まっ…
俺としては嬉しい限りだけどな。」


「あはは!!」










僕とヤマは、


赤高の体育館にいた。


授業が終わり、


これから皆集まる頃だろう。


僕とヤマは、


2人きりの体育館で着替えていた。










「あれ?
クロ?」


「ん?」


「靴…」


「あぁ、
変えたんだ。
前のは穴空いちゃったしね。」


「けどお前…
スタビルは重くて合わないって言ってなかった?」


「いいんだ。」


「…?」


「…この靴から重みを感じられないなら、
僕がこれを履く資格はないから。」

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