《MUMEI》

「え…?」


「ヤマトさんと恭介さんには昨日書いてもらいました!!」


僕はヤマを見た。


ムカつく表情で笑ってる。


「でもこれ…」


「…これ買った時、


翔太さんも一緒だったんです。


それで、


その時に…」


…鳥肌が立った。


ギュッ…


僕はリストバンドを大事に握りしめ、


そして、


両腕につけた。


「ありがとな!!」


















もう当分涙は流れないだろう。


だって僕は、


1人じゃないから。

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