《MUMEI》

ぁぁ‥ご主人様信じて下さい‥僕は無実ですっ‥。





「──篠河君?」

「!! 森下さんっ‥」

「ご主人様にご用?」

「ぃぇっ、そのッ‥」





森下さんには言い辛い‥。





「あら、お嬢様とご主人様‥何かお話しになってるみたいね──」

「ぁ‥もッ森下さんっ、僕‥朝食の支度を‥」

「──何でよっ、篠河がいなくなっても森下がいるじゃないっ」

「‥ぇ」





‥花禀‥様‥?





「あんなバカ執事すぐ辞めさせてッ」

「落ち着きなさい、何も寝顔を覗き込まれたからって──」

「大問題よっ、お父様ちゃんと分かってるの‥!?」





‥花禀様‥完璧お冠だ‥。

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