《MUMEI》

いや、恐がってどうする篠河っ‥。





きちんと謝れば‥きっとお嬢様も分かって下さるはず‥。





でも肝心のお嬢様は‥?





「花禀様ー?」





お部屋にお戻りになったのかも知れないな‥。






「花禀様──いらっしゃいますか‥?」





‥返事なし。





「お部屋にいらっしゃらないとなると‥‥‥」





お庭か‥‥‥?





「済みません森下さん──ちょっとお庭に行って来ます」

「お庭‥?」

「花禀様がお部屋にいらっしゃらなくて‥」

「あら、どこに行かれたのかしら‥」

「とにかく僕──見て来ますね」

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