《MUMEI》

夜…


「いただきます!!」


関谷、


日高、


沖、


千秋、


村木の5人はクロの家にいた。


「ね〜ね〜!!
お兄ちゃんたちご飯食べたら一緒にゲームしよ!!」


「え…
でも…」


「食休みの時間はあるからちょっとならい〜よ。」


「あ、


はい。


じゃあ後でね。」


「つ〜かご飯まですいません…」


「気にしないで。


小太郎が友達連れてくるのは慣れてるし、


最近はあんまり連れてこなかったからちょっと寂しかったの。


それに…」


「…?」


「ご飯は皆で食べた方が美味しいでしょ?」


「…はい!!」


大人数での食事を済ませ、


2時間程休憩を取った。


「お兄ちゃん弱いね。」


「…沖?」


「や…
マジで上手いよ…」


その間関谷たちは優とゲームをしていた。


クロはパソコンで何かを必死に見ていた。


「何見てんすか?」


日高が横からそれを見る。


「試合。」


「おぉ!!
市民体の決勝じゃないすか!!」


「そうそう。


よくわかったね?


海南と聖龍の試合だよ。」


「かぁ〜!!
やっぱ聖龍上手いすね。」


「まぁ…ね。
でもこれは参考にならないなぁ。」


「何ですか?」


「毎年そうなんだけど、


聖龍高校は市民体の時と高総体の時じゃビックリするくらい実力が違う。


それでいて全く海南を寄せ付けないで市民体を優勝。」


「てことは…」


「…市民体でこのレベル。
まぁ歴代の中でも今年の聖龍はトップレベルだろ〜ね。」


「…マジすか?」


「…ま、


新しいデータはもうすぐ届くからい〜けど。


それよりそろそろ時間だよ。


ヤマたちと合流するから準備して。」


「あっ…はい。」

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