《MUMEI》

「雛、女子が居る方の部屋に戻れ…」
「う、うん…」

ベッドの上で雛子を抱きしめてしまった…。

そのまま雛が近くに居たら…思いあまって手を出してしまいそうだったから、雛子から手を離すと部屋に帰るように言った。

「じゃあね…お兄ちゃん///」
「あぁ…」


(クソッ…鎮まれ///)

ベッドから立ち上がれずにそのまま雛子を見送り、部屋から出ていったのを確認すると、組んでゴマカしていた足を崩してズボンの中から自分の固くなってしまったモノを出した。

(何で…雛子なんかでこんな///)

別に経験が無いワケではない、でも雛子と肌が触れた瞬間に熱いものが込み上げてきて…。

いつものように自分で処理をすると、そのまま電気を消して布団に潜り込んだ。


でも、自分で処理してる間、想像していたのは初めてココに来た時に知らずに脱がしてしまった雛の、平らだけどほんの少し可愛い膨らみだった。

(俺って…ロリコンだったのか…)

そんな事は無かった筈なのだが。

今までだってチビ達を男女構わず風呂に入れたりしていたもんな…。

それが雛子に限ってこんな気持ちになるなんて、俺…どうかしちまったんじゃないだろうか。

今もココを出る為にバイトを掛け持ちして金を貯めている最中だった。

(きっと疲れておかしくなってたんだろ…)

でも、だったらこんな気持ちにはなってない筈で…。

部屋を出てく時の雛の顔を思い出した、あの時は自分の中の衝動を抑えるのに必死だったが、雛も頬を赤らめてちょっと泣きそうな顔になってたな…。

(泣いて…ねぇかな…)

= = = = = = = = = = = = = = = = = = = =

龍侍お兄ちゃんの部屋で龍侍お兄ちゃんに抱きしめられて、私は何だか怖い気持ちになってしまった。

龍侍お兄ちゃんは大好きな筈なのに、こんなに好きな気持ちになった初めての人なのに…。


なんで怖いの…。


それはあの私を抱きしめてきたおじさん達に似てたから?

全然違う、龍侍お兄ちゃんはすごく優しかった。

今すぐココで溶けてしまうんじゃないかってぐらい、嬉しかった…だけど。


その後のこと…考えると、すごく怖かった。


でも、きっと…龍侍お兄ちゃんは違う…すごく優しいんだ…。

優しく私を抱きしめてくれて、その大きな手で私の身体を撫でてくれて…。

でも…優しいエッチって…あるのかな…。
  

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