《MUMEI》

『……』『……』

沈黙の時間が流れる


『ブフッ…あはっは
ははっ!!』

先に笑い出したのは
如月。


『やっぱ馬鹿ダロ?
ニセ花音?いつまで
も抱き付いてると…
犯すよ?』


『へ?ほわぁっ!?


僕は慌てて如月から
離れた。


『名前…まだ聞いて
なかったな?』


『あ…』


『ニセ花音じゃ呼び
にくいだろ?』

少し照れた様な顔の
如月が言う。


『…水無月 海里
(みなづき かいり)



『ふーん、海里か
まーヨロシク!』

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