《MUMEI》 「ううむ‥‥‥」 大真面目に考え込む妖月。 普段天真爛漫なだけに──桜には彼女が別人‥別狐であるかのように見えた。 「おおっ、そうだ思い付いたのだっ」 と‥いきなり声を上げるのは毎度の事で。 桜は慣れてきたか、然程驚きはしなかった。 「黒手毬──」 「手毬‥?」 「うむ、これで遊ぶのだっ」 妖月が懐から出したのは、見た目は手毬のようではあるが‥物ではなかった。 (何だ‥? 生き物なのか‥? もふもふと動いておるが‥) 前へ |次へ |
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