《MUMEI》

「ううむ‥‥‥」




 大真面目に考え込む妖月。




 普段天真爛漫なだけに──桜には彼女が別人‥別狐であるかのように見えた。




「おおっ、そうだ思い付いたのだっ」




 と‥いきなり声を上げるのは毎度の事で。




 桜は慣れてきたか、然程驚きはしなかった。




「黒手毬──」




「手毬‥?」




「うむ、これで遊ぶのだっ」




 妖月が懐から出したのは、見た目は手毬のようではあるが‥物ではなかった。




(何だ‥? 生き物なのか‥? もふもふと動いておるが‥)

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫