《MUMEI》

 校庭の側の、桜の木の下。




 そこで、私達五人はお弁当を広げている。





「ゎっ‥雪野のお弁当すっご‥!」

「流石ですね──」

「‥別に‥」




 照れている雪野さん。




「‥それより何で私まで誘ったの?」

「こういうのは大勢の方が楽しいじゃんっ?」

「──変わってるわね、貴女」

「なっ‥どういう意味?」

「まぁまぁ、喧嘩なさらずに──」

「「うるさい黙っててよ」」

「‥見事に息ぴったりですね‥お二人‥」

「意外と‥気が合うのかもな」

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