《MUMEI》

 暫く、みんなでお喋りに花を咲かせていた。




 花びらの降る中で。





 でも、喋っているのは、ミドリと雪野さんがほとんどで──それを碧山君が宥めたりしているのを、私とアゲハ君が聞いている、という感じだったんだけど──。




 何だか、楽しい。




「ますます不思議だな──」

「?」

「昔の仲間がこうやって集って団欒とは──」

「──ふふっ」

「サクヤ‥?」

「楽しいからいい事にしよう?」

「──ぁぁ、そうするか」

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