《MUMEI》

彼女、ではなく‥花禀様へのクリスマスプレゼントです‥。





「あのー?」

「ぁ‥済みませんっ‥。とっところで‥‥‥花のイメージってどんな色ですかね‥?」

「こちらなど如何でしょう? 可憐な感じで──」

「ゎ──可愛らしい色ですね」

「あっ、いたいた──篠河君っ」

「ぁ‥‥‥」





森下さん──。





「あらっ、お嬢様に似合いそうじゃない」

「『お嬢様』‥?」

「ぁ──はい、私はメイドをしてまして──彼は執事を」

「えっ、そうなんですか? すっごいじゃないですか♪」

「えっ、そうなんですか? すっごいじゃないですか♪」

「‥? ぁ、済みません──」





電話だ‥。





【花禀様】





花禀様から‥?

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