《MUMEI》
親友はドS
急な階段をかけ降り
廊下を全力疾走

少し転びそうになったが
なんとか持ちこたえ
玄関を目指す



途中後ろから
母さんが

「虹〜ご飯わぁ〜!?」


と、聞いてきたから
あたしは振り向きもせず


「いぃ!遅刻するからいらない!!」

早口で朝御飯を拒否した






玄関の近くに置いてあった自転車を乱暴に掴んで
下り坂をかけ降りた





「やばいやばいやばい!!3日連続遅刻になっちゃう!(汗)」


シャーと勢いよく自転車を
こいでいく…



家が建ち並ぶところだから
サラリーマンや中年のオバチャンが
ちらほら視界に入るが

そんなの気にせず
学校だけを目指す



「あぁ〜無理無理!どこでもドアが今切実に欲しい」



勢いよくペダルをこぐが
間に合いそうにない…




すると後ろから

「虹〜待ってよ〜!!」


幼なじみで親友のチエが
自分と同じくらいの
猛スピードで追ってくる



「どうしたのさ!?チエが遅刻しそうなのって珍しくない??もしや寝坊?ププ…(笑)」

「お前と一緒にするな。あたしは弟達の弁当作ってて時間が無かっただけ」

「はいはい、さいでっか」






二人仲良く学校を目指した…













「で!?藤本はガキ達の弁当作ってたら遅刻したってわけか?」

「はい」

「そんで神山は学校に行く途中婆さんが道迷ってて、道案内したと…?」

「親切っしょ?」

「よぉし、先生今日機嫌いいから藤本は許してや〜るよ」

「よっしゃ!」

「ち、ちょっと先生?文脈おかしくない?機嫌いんだったら、あたしも許してよ!!」

「なぁに言ってんだ神山〜お前3日連続遅刻だぞ?しかもその遅刻理由が昨日は露出魔が出たからぶっ倒して警察に連行してたら遅刻してぇ!?一昨日は妹が突然泡吹き出してから看病してて遅刻してぇ!?今日は婆さんネタ」

「ネタじゃないって!」

「俺ぁ教師12年やってるが、此処まで嘘が下手な生徒もったの初めてだよぉ〜ぃ」

「う、嘘じゃないって」

「ったく往生際が悪ぃ奴だなぁ?おい、どうなんだ?藤本ぉ〜」

「全部嘘です」


チエはキッパリと断言


「ちょっ!?チエ―――??」


慌ててチエを見る虹は
冷や汗ダラダラ


「この子小心者なんで、露出魔が出たら多分大声だして逃げ出します。あと一昨日家に遊びに行きましたが、妹の美羽ちゃんはウザいくらい元気でした。お婆さんネタは丸っきり嘘です」

「だとよぉ?神山ちゃ〜ん」



青山は黒い笑顔を
虹に見せる



「酷いってチエ親友ぢゃんか!(泣)」

「ごめんね虹。あたし嘘は許せないタチなの…あと、虹が崖っぷちの時の顔を見るのがあたしにとって生き甲斐なの♪」








((((ドSだ…))))



クラス全員の心が
最も一致した瞬間

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