《MUMEI》

ボク…ことタマロフスキーは現在23才で当然独身
去年まで 某大学の四年生 。
バイトに 遊びにと精を出す、ごく普通の文科系の大学生だった
ある日たまたま街で 聴いたスパニッシュギターに夢中になり過ぎて敢えなく大学を留年 。運悪くサラリーマンの親父が脳梗塞で倒れ突然の他界…
実家のローン等もありボクは大学の留年を諦めて働く事になってしまう…
…なわけだけど 元来楽観主義なボクには このK市での一人暮らしは別段寂しくもなかった 。
仲のいい大学時代の仲間もまだ数人は残っているし、恋人のCHIKAだっている 。
なにより ギターの音色がボクを 慰めてくれた

でも 思わぬ不況からバイト先のスーパーが立ち退く事態となってからは
さすがにボクも 自分の将来なんて 少しは考えるようになってきたんだ…

そしてボクが教授と出会ったのはそんなときだった 。

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