《MUMEI》 「桜っ‥こ‥これ何‥!?」 「妖だそうだ‥。黒‥」 「黒手毬なのだっ」 「黒手毬‥?」 初めて聞く言葉に、ぽかんとする紫苑。 (妖月の友達‥かなぁ‥?) などと、彼が思っていると。 ぽてっ──と、今度は紫苑に黒手毬が飛び付いた。 「きゃああ!?」 (‥女子のような悲鳴だな‥) 妖月も同感だった。 「ね‥ねぇ、どうすればいいの‥?」 「遊べばいいのだっ」 「どうやって‥!?」 前へ |次へ |
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