《MUMEI》

授業中、全然集中出来なかった。


水瀬の背中に穴あけるくらい見つめ続けてしまう。

何か、結果を期待した訳じゃないさ。過程が大事。
良くやったさ俺にしては上出来。



「木下くん」
水瀬が俺の方を向いた。



目が合う。

水瀬の頬が片方膨らんでいる。



あ、今チャンスじゃん……
  「……おめでとう」



「ありがとう。美味しいよ」

前へ |次へ

作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
便利サイト検索へ

携帯小説の
(C)無銘文庫